SaaSとは、Software as a Serviceの略で、一般的に「サース」と呼ばれている。インターネットを介してクラウド上で提供されるソフトウェアであり、これまでのようにパッケージソフトを購入する必要がなくなるのが特徴だ。
Web上で提供されるという事で、利用するのにはインターネット接続が必須となるが、現在ではほとんどの企業でネット回線は設置されていると思われるので、あまりデメリットにはならないだろう。パッケージソフトを買うよりも利便性が高いSaaSタイプのソフトウェアは、企業個人を問わず利用者が拡大している。そこで、SaaSタイプのソフトウェアを開発するエンジニアの求人も、ニーズが増えているのだ。
SaaSタイプのソフトウェアを開発する上で必要なのは、ソフトウェア開発の知識だけではない。パッケージソフトの場合は、ソフトウェア開発の知識のみで可能だった事が、SaaSタイプのソフトウェアとなると、以前までの知識だけ通用しない可能性が高いのだ。これは、クラウド上で提供されるという特性と大きく関係している。サーバーにソフトウェアを上げる作業等のために、ウェブサーバーに関するスキルが必要となってくるのだ。
また、サーバーにソフトウェアを上げた場合、挙動の変化が起こらないかどうかといった事も確認しなければならない。よって、サーバーに関するスキルも必然となってくるだろう。従来のパッケージタイプのソフトウェア開発で培ったスキルに加え、ウェブサーバーやクラウドに関するスキルも必要となるのが、SaaSタイプのソフトウェアを開発するエンジニアに求められるスキルだ。もしも、先々にSaaSタイプのソフトウェアを開発をしたいと考えている場合は、SaaS業界での案件の探し方も有用な方法をチェックしておくべきだろう。